ヘンリー五世

楽しみにしていた、ヘンリー五世。

マイ初日は遅くなりまして。そこから座席に翻弄され千秋楽直前に予定をととんっと増やしてみてしまいました。

奇跡的に、一度だけ、センターブロックから見れてその時の見応えが今でも忘れられませぬ。

全然全貌が見えてなかった初日からセンターで見ての衝撃など全部ひっくるめてとりあえず記録に、と超久しぶりにブログを開いた次第、なのです。

 

こちらペーペーで、もし見ている方はご存知かと思うけど。

リチャード二世、ヘンリー四世、ヘンリー五世、ヘンリー六世、リチャード三世、と続く作品のうちの一個。
同じ演出家、スタッフ、キャストでシリーズ企画されてきたシェイクスピアさんの英国歴史劇。
時系列では ↑ だけど、最初に2009年のヘンリー六世(三部制合計9時間半(!))から演ってて、続いてリチャード三世→ヘンリー四世→そして今回の「ヘンリー五世」。
ぐるっと回ってきた。ってわけです。


そうだよなぁ、真田丸も直虎も面白かったしなぁ、とか、いやはたまたそれぞれ単体でも観れるけど続いていてどっから見ればいいの?的なスターウォーズシリーズか、なんて。
いずれにせよこの新国立劇場のシリーズも面白いぞと。

ヘンリー四世から観ているけど、
...今回も面白かった〜!!!
し、
手前にフランス軍、中央奥に五世率いるイギリス軍が、旗を持ってそびえ立ち対峙するシーンがかーっこよくてなんだこれ〜~ひえ〜〜〜!!、はたまたうおぉぉ..!ってなって。あまりのかっこよさにもー、、、

びっくりだ!

距離があるのは解ってるのに映画の様に迫力ある景色だったー。フランス軍の大布とイギリス軍の旗の殺陣も影絵な見せ方もかっこよい。
でも戦争とか紛争とかほんと怖いなって、面白いの反面、結構思わされるとこも。これって死者の比喩?未来の暗示?権力?みたいな。演出家ってすごいんだな。
いやでも戦闘シーンの見せ方ほんとかっこよくt(∞ループ)

んでこうなると、
ヘンリー六世みたい!リチャード三世も!ってなるわけで。
地続きキャストで、<六世演る→六世殺して王権とったR三世を殺すリッチモンド演る→四世の息子の王子を演る→王となった五世を演る→息子六世を・・>、<六世の王妃演る→引き続き王妃(未亡人)演る→五世の王妃を演る→息子六世の王妃を・・>とか、過去作を観てなくてもこういうリンクにおおぉ、となる。
当時は共演者に誰だと思われ文学座の人らに囲まれしかも通すと9時間半の初シェイクスピアでの主役君も、今では王に..(リアルと混乱)

あの五世が国を背負ってる様と勝ってフランス王女と結婚するまで。王の白い衣装が戦っていく度に血に染まっていって(でもこの衣装が超超かっこいい!)王女との求婚場面では綺麗な赤いローブ。ラストは女性キャストのみの説明役で、この行く末はすでにご覧に入れておりますが、って語るのが、六世観てる人からするとよりぞっと・ぐっとくるのでは、なんて。偶然この順番で演ってこれてこの語りが原作通りなぞられ効く。クール...!

六世は今回の五世の葬儀に始まり、ジャンヌダルクソニンが演ったらしい。似合う!)もでてくる。六世は幼児期に即位&頼りない王だったらしく結婚後は王妃に戦線外れるように言われるとか。後のリチャード三世も出てきて国内の王権争いは激化して、って薔薇戦争ってそーゆー話だったのね!!!!と。
日本史も世界史もさっぱりだからこう、あれです、歴史は全部こういう物語を例にとって学びたいっす。


ってまぁ好きな要素がなくても観てるのかと言われるとなんともだけど。 
突き動かしたるは推しとミーハー心。
でも面白かったなぁ。とまだまだふと振り返る。
印象的な台詞もユーモアも沢山で楽しかったし。
そして本当に、センターで見れた日は見応えあったー。
正直、超サイド席(一応最前水かけ席ではあったが)では何も見えていなかった。

びっくりした。

センターで見れてよかった。

 

海に星空に宇宙にと場面を案内されるとこすき。
あと戦の出発前に裏切り者を追いやるシーンがかっこいい。酒による暴言で捕らえた者に慈悲をかけ、それはよくないと言わさせ、じゃもし大逆を犯した者は一体どうしたらよいものか、からの、反逆を知ってた事をバラし、すがられるも先程そなたらには悪者に慈悲をかけるのを止められたゆえ残念ながら許す気持ちをすっかり無くしてしまったなぁ!ってところね。

ほんとは後半の、多勢が良いと望むな、この戦いに参加した少数精鋭の名は日常の挨拶となり人々に刻まれるだろう、我々幸せな少数は例え卑しき者も血を分けた兄弟になるのだ、なんて劣性な自軍を鼓舞する所が見所の一つらしいんだけど、どっちかっていうと自身を吐露する所のが好き。今日だけはどうか、父王の事、リチャード二世を殺した事をお許し下さい、墓石をたてミサも行いました、どうか今日だけは神の御加護を、的な。
戦争はしてるし怒るシーンもあるけど人間らしい。

兵士のフリした時にちょいと喧嘩した相手とは、再会した暁には殴るからな!と言われ約束。
実際に再会し、おいそこの兵士なぜ手袋をつけている!(←笑)と尋ねた後、それをうまーくフルーエリンに殴られてもらい、ネタばらし。でも不躾な事言ってくれたがどう償うんだと問いただす。兵士はなんとかうまく回答をして王は手袋に金貨一杯くれてやる。なんて楽しいシーンも。


代わりに殴られてもらう所は背後で兄弟と見物してる王様。
殴られた後の一次フォローを叔父上に託すんだけど、終始側に居るこの叔父上がですね、浅野さん。役者さんがイケオジで。フランスに反して地味なイギリス軍のカーキのコートがとても似合うし、あのグレーまじりの絶妙なヘアカラーとヘアスタイルもかっこいい..(素顔と結構印象違う。素顔は素顔で可愛いしあんなパパたまらん)

戦死してしまった伯爵らの、その亡くなる最後が美しかったと報告し「濡らしたくない頬を思わず濡らしてしまいました」って涙した事をこれまたこう表現するんだけど、その語り口による悲しみと場面の想像とで聞き入るし、イケオジ..泣いてる..!ってなるし、王のその手袋イタズラの時には笑っててイケオジ微笑んでる..!ってなりました。かっこいいー。し、その表情の変化がたまりませぬでした。

あとイギリス軍は横田さんのニラとウェールズ訛りや仕草がお茶目でしゅ。もう「いいかなぁ?」っていうフレーズと手のひらくるくるってさせるの、たまらなく好き、笑。

逆にフランス軍はザ・ボンボンの集まりな感じで皇太子筆頭に盛り盛りポンパドールヘアの司令官や鏡を常備ナルシストイケメンとキャラ濃厚。横田さんの小声の聞き取りやすさもだけど鍛冶さんのセリフの聞き取りやすさよ。

若手の俳優さん、小比類巻さんも結構好きです。フランス軍での伝令役(この衣装の形好き)だったりイギリス軍では死者の報告をして陛下が手をやるだったり、殺陣でも王と背中合わせになる役で、このシーンがプログラムに載っていてちょっと嬉しかったです。

小姓さんは別の方でしたが小比類巻さん結構好きです。説明役に兵士に、他のみなさんも相変わらず様々な役替わりな今回。

てかみなさんうまいよねぇ..

岡本健一の四世に続くピストル役は仲間は皆いなくなって一人ぼっちになってなんだかかわいそう。俺はかわいいあいつが、王様が好きだ、ハリー!なんて言う所は四世観てるからなんだかぐっとくるものが。

ラップは見事なライミングでしたイエー。

中嶋朋子さんもっと観てみたいな〜。マーガレット妃観てみたいよ〜。

 

ピストルのラップだったり、「このルーブル王宮も応急の手当てでは間に合わないでしょう」と駄洒落もあるし、訳詞すごいなーとか元の英語韻はどうなんでしょ、と。シェイクスピアの言葉遊びというか小田島さんの訳というか、本で読んだことはないけどすごいなぁと今回はより洒落てるな、って思うこと多々だったような気がします。
他にも地獄中の悪魔という悪魔を総動員してやっつけてやるーとか、私が武骨ゆえに王女の胸に愛の精霊を呼び起こせなかった=「私も愛しています」と言わせられなかった、とか、なんかなんやそれ!そんな風に言うのか!みたいな。あとキザっぽく聞こえないのは演出か役者のせいか。
長い台詞もシリーズ二作目にして少し聞き慣れたのかな?
正直まだまだ人の名前や意味がわからない所はあるけど。

 

二日にわたり少し早めに行って情報センターへも初めてお邪魔した。

ヘンリーコーナーができてて過去パンフあり。

鵜山さん版ではないがエドワード二世のパンフもあり柄本君(兄)が主役であった。おおぉ〜

鵜山さんのソロページが良かったです。四世や五世は対談だけど。

そして2009年だからみなさん若い〜。

そしてヘンリー四世の台本もあって。文字で見るとなんだか脳内に画が呼び起こされると同時になんか入り方がダイレクトな感じでシェイクスピアすごいな!ってなりました。

戴冠のあたりでは王子→王、って役名が書かれていて。ヘンリー四世、とかハル王子、じゃないんだな、と。ハル王子が王冠持ってっちゃうシーンとか、二部の親子シーンなど読んできた。

シェイクスピアコーナーに図鑑とかもあってわかり易いな〜なんて思うと家に一冊こういうのあってもいいなと思ったり。

あとこどもの図書コーナーにあった絵本で見るシェイクスぴあのすべて、っていうグローブ座ができて上演して、って紹介した本も良かった。

大学の卒論テーマを私は選び間違えましたかのう。シェイクスピアのゼミあったんだよなぁ。

 

初日を終えて、そのままマンスリープロジェクトへも参加したのだけどとっっても良かった!本編が視界悪くMPの充実にほぼ持ってかれ(笑)話を聞いちゃぁそりゃぁ六世みたいよ〜!!!ってその日はもうみーたーいーーーと心の中で繰り返してたのだけど終えてみると、見たいけれどやっぱり一期一会出し残念だし、次ももちろん見たいけれど、その日ほどの熱は落ち着いて、またやるのであればそれはそれは楽しみにしています、という気持ちで今はなんだかんだ五世の良さをかみしめているという感じ。

でもでもでも過去作上演デーなどあるってなった暁にはすっ飛んで行くよ。全然みんな行くよ、お客様きますよ。新国立劇場さま。

 

観劇自体久しぶりで、久しぶりにワクワクな日を過ごせたなーと。

面白かった!あっという間に終わってしまって、寂しい〜〜。


公演中にヘンリー王子とメーガン妃の結婚式があって追加されるという、なんかすごいな〜タイミングもだし歴史だ~~~(スーツたまに見ている)

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